商売よりも品質。目指すのは最高の一本。

モンターニュ・ド・ランス地方のブージィ村にて3世紀前からシャンパーニュ造りを始めていた一族の歴史を引き継いで、1930年に創設された家族経営のレコルタン・マニピュランです。

商売を広げることよりも信頼できる自社畑の範囲内で理想的なシャンパーニュ造りを目指しており、生産量は年間12万本に過ぎません。

ジャン・ヴェッセルの信念はテロワールの特徴を表現しながら、エレガンスとフィネスを調和させる事。情熱を持って、献身的に取り組んで醸されたシャンパーニュはシーンを選ばず、前菜からデザートまでフィットします。

美しいブドウから最良のワインを

現当主のデルフィーヌ・ヴェッセル氏は、一貫して高品質なシャンパーニュを造る為にブドウ栽培と醸造行程を重要なステップと考えています。

リュット・レゾネ（減農薬栽培）を採用しており、除草剤は使わず、太陽光エネルギーや雨水を利用するなどサスティナブル農法に努めています。

収穫後は、温度制御付きのタンクを用いて18〜20℃で10日に渡り発酵させます。その後、醸造家の厳しい監視の下、ヴィンテージやキュヴェの個性を尊重したアッサンブラージュを行います。

当主来日、今後更に注目のジャン・ヴェッセル

ジャンヴェッセルの当主、デルフィーヌ氏と夫のダヴィッド氏が来店。お話頂いた内容をご紹介します。

淡いピンクの定番キュヴェ“ペルドリ”の製法は？

“ウイユ ドゥ ペルドリ”は淡いピンク色のブラン・ド・ノワールですが、自然に付いた色なので毎年変わります。ロゼの直接圧搾法と同じですが、白のシャンパーニュとして造っています。最も自然なブラン・ド・ノワールという事です。

所有するグラン・クリュについて

メゾンの特徴といえる特級ブージィ村の区画は、ジャン・ヴェッセルで代々受け継がれた畑です。4年前からは夫のダヴィッド氏所有の特級シュイィ村の1.85haが加わりました。残りはオーブ県にある7haの区画です。

ブージィ村とシュイィ村の今後のキュヴェは

シュイィ村の畑は以前よりダヴィット氏が所有していましたが、最近までネゴシアン向けのブドウを造っていたためジャン・ヴェッセルのシャンパーニュには使用出来ませんでした。

シュイィ村のブドウは、エクストラ・ブリュットにも少し使われているほか、今後の発売を予定している新キュヴェBBC（ブラン・ド・ブラン・シュイィ・ブリュット・ナチュール）に使用します。

プレスティージ ミレジメについては今後もブージィ村100％のまま、ブージィ村の名前を大切にしたいと考えています。