熟練職人の技が体現されたプレステージュキュヴェ

「ラ・グランダネ＝偉大な年」の名が示す通り、非凡な年にのみ造られるプレステージュキュヴェで、ブドウの質が十分な年にのみ造られる特別なキュヴェです。

今世紀に入ってから、これまでに2000、2002、2004、2005、2007、2008年、2012年そして今回待望の2014年がリリースされました。ヴィンテージの特性と同時にボランジェがいつも大切にし続けけてきた熟練職人の技が、見事に体現されたシャンパーニュです。

一番発酵はオークの小樽(平均20年の古樽)のみを使用し、所有する約3,500の樽は自社の樽のアトリエで手入れされています。天然コルクで栓をして澱の上で熟成させた後、全て手作業でルミアージュ(動瓶)とデゴルジュマン(澱抜き)をおこないます。

飛び抜けた成熟度と傑出した酸を持つブドウから伝統の職人技・樽発酵によって、ボランジェのスタイルをさらなる高みへと導きます。

ヴィニュロンの知見と忍耐が生きた2014ヴィンテージ

雨の多い秋と冬を越えて迎えた2014年。春から夏にかけて、シャンパーニュ地方は乾燥した晴天が続き、6月は半世紀で一番の日照時間を記録しました。一転して、夏は極めて冷涼で、特に8月は気温が低く、肌寒い日が続きました。ボランジェの自社畑の収穫は9月15日に一斉に始まり、わずか9日間で完了。
収穫には2週間ほどかかるのが一般的であることから、これは記録的に短い作業期間と言えます。
収穫期に好天に恵まれたおかげで、果実の質と状態が良好に保たれ、完璧な熟成度と酸のバランスをもった良質なマストとなり、2014年は、まるでヴィニュロン（栽培家）の忍耐力と判断力を試すかのように、幸運と不運が交互にやってきた年でしたが、結果として、ボランジェではラ・グランダネに相応しいブドウが生産されました。

凝縮感と余韻に酔いしれる

色調は繊細で、黄金の光沢を放ち、アプリコットからナッツ、そしてハチミツや穀物系へと変化する豊かな香りは、ボランジェの優れた醸造方法の証です。その凝縮感のある、なめらかなテクスチャーと長い余韻は、ラ・グランダネならではの特別な味わいです。

「ラ・グランダネ＝偉大な年」の名の如く、際限のない深みを持つワインに仕上がった2014ヴィンテージは、今すぐにでも、セラーで寝かせてからも楽しめそうです。