優秀な生産者達で構成されるマイィ村の共同組合

モンターニュ・ド・ランス地区の中でも名高いグラン・クリュ”マイィ村”。
ペリエ・ジュエやマム、テタンジェのような大手メゾンもマイィ村に畑を持っていますが、280haうち70haはマイィ・シャンパーニュで働く栽培農家の畑です。

1929年、世界恐慌で厳しい時代だっため、村名をメゾン名に共同組合を立ち上げたのが始まりで、約95年経った今も創業当時とほぼ同じ25のファミリーがマイィ・シャンパーニュのために働いています。

1936年にAOCの正式な規定が導入されて以降、村名をメゾン名にすることはできなくなりましたが、マイィ・シャンパーニュ グラン・クリュにおいては、マイィ村で収穫されたブドウ以外使用しないという条件のもと、使用が認められています。

コンポジション・パーセレール＝区画の組み合わせ

クリュッグのような大手のメゾンでは、120〜130くらいのワインをブレンドしていくことができ、ジャック・セロスのようなRMであれば、単一品種、単一区画、一つのヴィンテージにこだわって作られます。

マイィはちょうどその中間にあたり、斜面の向きや土壌、気候等の違いを研究し、70haを35の区画に分け、区画ごとに収穫・醸造を行い、別々に仕込んでいます。

コンポジション・パーセレールとあえて付けるのは、マイィ・シャンパーニュが持つ区画のワインをひとつずつテイスティングして組み合わせていることを伝えたかったから。70haをきめ細かく管理することで、マイィの複雑な味わいを造り上げています。

過去10年分のリザーヴワインが豊富にあることもマイィ・シャンパーニュの大きな特徴のひとつ。リザーヴワインはステンレスタンクまたは木樽で保存され、中にはソレラ方式で保存されているものもあります。

マイィが持つ”真逆の個性”

マイィ村の栽培品種はピノ・ノワールが8割、シャルドネが2割。
マイィ村のピノ・ノワールは、爽やかで非常にエレガント。アイやアンボネイ、ブジィのピノ・ノワールと比べると真逆の個性を持っています。これはマイィ村の畑の半分以上が北向きと西向きのためで、フレッシュなピノ・ノワールは柑橘系のニュアンス、アプリコットのような白いフルーツも感じられます。

これに対しシャルドネは、コート・デ・ブラン地区のものとは異なり、ミネラル感が控えめで丸みを帯びているのが特徴です。

そのため、マイィ村では「ピノ・ノワールがシャルドネの歌を唄い、シャルドネがピノ・ノワールの歌を唄う」と例えられます。

ラベルのQRコードからは栽培・醸造の詳しい情報を読み取る事ができ、栽培から販売まで徹底管理されている様子が見て取れます。 マイィ村らしい爽やかでボリュームがあり、飲み疲れしないピノ・ノワールの個性を活かした、グランクリュの名声に違わぬシャンパーニュを世界中に送り出しています。

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