キュヴェを一新し品質改革を遂げたRM

品質の高いシャンパーニュを生産すると地元でも有名なこのメゾンは、1951年にクラマン出身のイヴ・ペルトワ氏と、メニル出身のジャナン・モリゼ女史が結婚することにより設立されました。

設立以来の家族経営で、畑の管理(栽培)から収穫、醸造、熟成まで一貫した家族での運営で、ブドウは全て自社の畑で収穫されたものを使用するレコルタン・マニュピランです。

現当主であり醸造長のヴァンサン・ブーシェが、ペルトワ・モリゼのポテンシャルを最大限に引き出そうと新たな取り組みを始め、今世界中から注目を集めています。

特筆すべき改革の一つに、クラブ・トレゾールへの参画があります。クラブ・トレゾールは、最高品質のシャンパーニュ造りを追求する28のRMが集結した生産者団体です。各造り手との意見交換により、テロワールを美しく表現した高品質のシャンパーニュ造りを行い、メゾンの大きな飛躍のきっかけともなりました。

1.1haの区画レ・ゾー・デルランのシャルドネ100％

グラン・クリュであるメニル・シュール・オジェのリューディ「レ・ゾー・デルラン・オー・ミディ」のシャルドネ100％で造られるブラン・ド・ブラン。マロラクティック醗酵は行われず、26％を木樽、74％をステンレスタンクで熟成させます。

さらに瓶内熟成5年半もの期間を経たこのキュヴェからは、クリーミーなテクスチャーで感じるふくよかな果実味と、香ばしく焼けたブリオッシュやナッツのニュアンスが現れます。シャルドネが造るしっかりとした酸の骨格に支えられながらも、十分な厚みと程良い熟成感が際立つ1本です。

ドサージュ2.5g/L、生産本数2,157本