大手メゾンながら家族経営を続けるドラピエファミリー

コート・デ・バール、ウルヴィル村に位置するドラピエ。
1808年よりこの地でシャンパーニュ造りを始めたドラピエは、現当主ミッシェルで8代目を迎えます。他の大手メゾンとは異なり、常に家族経営を続けている珍しいメゾン。

先代が自社畑比率を高め、ピノ・ノワールの栽培に特化。現当主ミッシェルは有機栽培を導入し、古代品種の復活にも取り組み、現在ドラピエでは、7種全ての品種を栽培しています。

そこへミシェルの2人の息子と娘1人も加わり、ますます活性化するドラピエに注目です。

もはや赤ワイン！

昔からリセに小さな区画を所有していたドラピエ。スパイスのような役割でロゼに混ぜていましたが、その個性の強さに触発され、リセのピノ・ノワールだけでシャンパーニュを造る事を決意します。

2017年を40％、2018年を40％使用し、残りの20％は、リセのピノ・ノワールのみで造ったリザーブワインがアッサンブラージュされました。

50％はステンレス醗酵ですが、リセのワインが非常に強く、ブルゴーニュのように表現力があるため、50％は古いバリックで発酵、熟成させています。このため、より複雑で骨格があり、ポテンシャルが高く、もはや赤ワインと呼べるようなシャンパーニュに仕上がっています。