幻のシャンパーニュ、贅沢なバックヴィンテージと新ヴィンテージ飲み比べセット

ブドウが最高の状態で収穫された年だけに生まれる『サロン』。

初ヴィンテージの1905年から約120年、その間に世に出たサロンは40数回のみ。常に完璧を求め続ける孤高のトップ・メゾン、サロンのシャンパーニュは、その希少性の高さから"幻のシャンパーニュ"と称されています。

シャルドネの銘醸地ル・メニル・シュール・オジェ村の東向き斜面の中腹、陽当たりに優れ、水はけがよい特別な区画からその偉大なキュヴェは生み出されます。

単一クリュに加えて、単一品種、単一ヴィンテージがサロンの真骨頂。最低でも10年の長期熟成を経て醸し出されたそのスタイルは、まさに完璧という言葉がふさわしいでしょう。

貴重なバックヴィンテージ2013と新たにリリースされた2015ヴィンテージが飲み比べできる贅沢なセットです。

ため息が出るほどの’’美’’を持つヴィンテージ2013

酷寒の冬を過ごした2013年、春になってもその寒さは続き、芽吹きを迎えた4月末からは雨が振り続くこととなりました。それでも7月上旬には無事にブドウの花は満開。

夏は雹の被害もありましたが、とても暑く素晴らしい日差しに恵まれ10月1日に収穫スタート。悪天候と、厳しい選別により、果汁の量が減少してしまうことが懸念されていましたが、実際には1haあたり、13,000kgという素晴らしい量を得ることができました。

ブドウは見るからに良質で、程よい度数と完璧な酸度を備え、サロンの特徴がより洗練された2013年は、ため息の出るような美貌を持つ’’プロテウス’’にも例えられるほどの魅力を持ったヴィンテージとなりました。

香り、果実味、ミネラル、完璧なバランスを兼備

キラキラと黄金色に輝く液体からは、このブラン・ド・ブランの偉大さを感じられずにはいらないでしょう。

白い花やジャスミンの上品なアロマから、次第に焼きリンゴやローストしたヘーゼルナッツ、塩バターキャラメルなどのまろやかで食をそそるような香りが広がります。

サロンの特徴である石灰感とミネラルが現れ、口の中で完璧なバランスを保ち、豊満で長い余韻へと続きます。

何十年もの熟成ポテンシャル、そして美しく、壮大な力強さを持ち合わせた幻のシャンパーニュ。気分を高揚させる存在としてセラーに鎮座させたい逸品です。

輝かしい2015の夏が生んだ完熟シャルドネ

2015年の冬は穏やかで霜も稀、春は雨が多く、4月には蕾が顔を出し始めます。5月半ばから続いた記録的な干ばつと豊富な日照とが相まって、シャンパーニュ地方はまばゆいばかりの気候条件を迎えました。まさにその時点で既に、この年が偉大なヴィンテージとなることは約束されていたのです。

乾いた夏の気候の中、シャルドネは順調に生育し、8月の恵みの雨が涼をもたらしたことで、果実は慎重に、確実に熟していきました。 そして9月8日に始まった収穫。メニル・シュール・オジェ村に戻ってきた輝かしい太陽の下で摘まれたブドウは、理想的な成熟を遂げました。

サロン2015は、コート・デ・ブランの石灰質土壌が与える独特のミネラル感を余すことなく表現し、まさに“テロワールの声”を映し出したキュヴェといえます。

テロワールの真髄とその調和

抜栓した瞬間から五感すべてを魅了。グリーンやシルバーを帯びた輝く黄金色がグラスの中で揺らめき、きめ細やかな泡が気品あるリズムで立ちのぼります。白い花、菩提樹、スイカズラのはっきりとしたフローラルなアロマに続き、常に寄り添うように白亜質由来の香りが全体を支えます。口に含めば雄大で生き生きとしたアタックが広がり、塩味と爽快感の見事なバランスがテロワールの真髄を映し出します。

味わいは濃厚でありながらエレガント、豊満さと繊細さを兼ね備え、その奥底には時間と大地の軌跡が刻み込まれています。その多層的な性格は、サロン2015が美食のために生み出されたワインであることを証明しています。バスク産の黒豚から作られるキントア生ハムやパルミジャーノ、備長炭で燻した生牡蠣などは、サロンならではの海の香りや塩味、そしてスモーキーなニュアンスを引き立てます。

サロン2015は、単なるヴィンテージシャンパーニュを超えた存在。起源、純潔、根源的な美を讃え、未来へとつながる唯一無二の“幻のシャンパーニュ”です。