大きな注目が集まるムッセの独自性

ヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸、キュイル村に居を構えるムッセ。17世紀から続く歴史あるブドウ栽培農家で、1923年、現当主の曾祖父ウジェーヌ・ムッセが、この地区で最初の1人としてシャンパーニュ造りを開始したのが始まりです。

2013年からは現当主セドリック・ムッセが指揮を執ります。「ピュアでナチュラル、そして緊張感のあるムニエ」を造り出すことがセドリックのポリシーであり、その目指すワインスタイルは「最小限の介入と明確な目的を持つ醸造アプローチ」によって実現されています。

品質は著名評価誌でも高く評価されており、今後のポテンシャルに大きな注目が集まる期待の星です。

ユニークな土壌のアイデンティティを表現したキュヴェ

キュイル村にある、緑色の粘土を含む砂質土壌が特徴のフォルト・テールという区画に植わるムニエのみを使用したブラン・ド・ノワール。毎年ブラインド・テイスティングで、このリュー・ディからのワインの質の高さが皆にインパクトを与えたことから2005年に初めて100％ムニエのキュヴェが誕生しました。

熟したリンゴや洋梨の豊かな果実味に、フィニッシュまで一貫して感じられるチョークのヒントが力強さと緊張感を与えています。果実の凝縮感が格段に高く、ムニエの表現力が際立つエネルギッシュな一本です。

ステンレスタンクで熟成後、瓶内熟成45ヶ月。