ピノ・ノワールで名高い特級ブジー村で造られるコトー・シャンプノワ

家業へ参画する前にボルドーで研鑽を積んだ現当主ジョルジュ・レミは、赤ワイン造りに強い関心を持ち、シャンパーニュよりも先にコトー・シャンプノワからワイン造りをスタートした異色の経歴の持ち主です。

ブジー・ルージュ 『レ・ヴォダヤン』は、ドメーヌが望む高い品質基準に達した良作年にしか造られないコトー・シャンプノワです。

レ・ヴォダヤンの区画は、ブジー村の南から南西向きの斜面に位置するリュー・ディで、そこで手摘みされたブドウは畑と醸造所で2度に渡り、厳格な選果が行われます。

除梗した後、破砕せずに野生酵母のみで500Lの大樽で発酵。果皮浸漬の期間は約17日間で、この間にワインの状況に応じてピジャージュ(人の手でタンクをかき混ぜる作業)とルモンタージュ(タンク内のワインを循環させて発酵を促す作業)を施します。

その後、樽に移し、マロラクティック発酵。新樽は用いずに21ヶ月間熟成させ、瓶詰めの1ヶ月前に澱引きし、無清澄・無濾過で瓶詰します。

2018年9月7日に収穫。2020年7月に瓶詰め。生産量832 本。
2022年8月時点のSO2トータルは30mg /L。

ほどよい凝縮感に、酸と果実とタンニンのきれいなハーモニーがあり、なめらかなテクスチャー。熟成が比較的早く、アロマが開き、ミントのフレーバーにほんのりとキノコのニュアンス。しっかりとしたストラクチャーも備わり、旨みがじわじわと広がり、官能的な余韻が長く残ります。