動植物と力を合わせ共に手掛けるシャンパーニュ

1945年、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのヴォーシャン村に設立したレコルタン・マニピュラン。現在メゾンを率いるのは、2019年に継承した3代目キャロル・ネレとその旦那さんのマリジー・マティアスです。

3代目の父であるアラン・ネレは、環境にやさしいシャンパーニュ造りを早くから実践してきたヴィニュロンの一人として知られ、1999年には化学肥料と農薬の使用を止め、厳格なリュット・レゾネ栽培を開始しています。

畑には季節に応じて色とりどりの花々が咲き誇り、ウサギやリス、ハリネズミ、ニワトリ、小鳥、カタツムリ、ミミズ、蝶、てんとう虫といった小動物や虫たちが仲良く暮らしています。土の中の微生物たちももちろん、その多様な生態系が土壌を活性化させ、樹にエネルギーを与え、すばらしいブドウを実らせてくれます。

3品種すべてに好適な類まれなるテロワール

所有する畑は、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの最南東部に位置しており、ピノ・ムニエが秀悦であることはもちろん、土壌には白亜（石灰）質、表土には粘土質が増えてくることから、ピノ・ノワール、シャルドネにとっても良い環境を持つ比類なきエリアにあります。

「ネレ・ヴェリィ」のラインナップは、各品種の美質を精緻に捉え、プリズムのように立体的、魅惑的に再構築した見事な構成になっています。

2023年には、ランス出身のアーティスト、ケヴィン・ド・テュンヌの作品をラベルにまとった新パッケージをリリース。ヴァレ・ド・ラ・マルヌをさらに光り輝かせる一等星のような存在になってくれる。そんな期待を持ったメゾンです。