シャンパーニュの世界チャンピオンが満を持して日本上陸

パルメは1947年創業のシャンパーニュ・メゾン。モンターニュ・ド・ランスの7人の若手シャンパーニュ生産者が集まって、世界をアッと驚かすシャンパーニュブランドを創り上げよう！という想いで設立されました。

複数のRMが集まって出来たメゾンのため、カテゴリー上はCM（コーペラティヴ・マニピュラン)となりますが、創業メンバーの畑を含む、200ha以上のブドウ畑すべてで、一貫した品質管理のもとシャンパーニュを生産しています。

2020年には世界で最も影響力のあるワインコンクールのひとつ「シャンパーニュ＆スパークリングワイン世界選手権」でパルメのフラッグシップであるブリュット・レゼルヴが名だたるグランメゾンを抑えて世界一に輝くという大快挙を成し遂げました。「世界をアッと驚かせたい」まさに7人の創業者が描いた夢が現実となった瞬間です。

パルメ誕生の秘話

設立当初は、7人全員がグラン・クリュとプルミエ・クリュ畑所有者だったことから、「ソシエテ・デ・グラン・テロワール・ド・ラ・シャンパーニュ」というメゾン名でしたが、シンプルで覚えやすく愛されるようにと現在のメゾン名に変更。当時ランスでそのユニークなブリキ缶が大人気だったイギリスの王室御用達ビスケットメーカーのハントリー＆パーマー(Huntley & Palmer)から「シャンパーニュ・パルメ」が誕生しました。

実は当初、かの有名なシャトー・パルメから「パルメ」の使用にNGが出ていましたが、オーナーにシャンパーニュを1ケース送ってみたところ、そのクオリティの高さに驚愕し、異議を取り下げたという逸話があります。

メゾンを特徴付けるこだわりのシャルドネ

モンターニュ・ド・ランスの北東部、トレパイユとヴィレル・マルムリィの村にある80haのシャルドネ。 この2つの村はプルミエ・クリュに格付けされていますが、現在の格付けは約1世紀も前に決められたもので、気候や栽培条件が変動している今、この2つのモンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュが生むシャルドネは、コート・デ・ブランのグラン・クリュにも匹敵します。

コート・デ・ブランより北に位置しているため、よりフレッシュで、柑橘系やミネラルの特徴を持った、パワフルなシャンパーニュが造られます。そこから収穫される上質なブドウをいち早くプレスするために、各地域に圧搾所を所有しているこだわりぶりです。

時間を尊重するパルメの哲学

パルメのシャンパーニュはスタンダードキュヴェのブリュット・レゼルヴでも最低4年の瓶内熟成、ミレジムにいたっては20年以上と、ブランドのDNAを受け継いだ最高のシャンパーニュを造るためには時間をかけることを厭いません。

また、シャンパーニュでは非常に珍しい“ソレラシステム”を導入。毎年、その年に造られた新しいワインをまずオーク樽で6〜8ヶ月熟成させた後、大型のステンレスタンク内に貯蔵しているソレラワインに加えます。35年以上にわたり継ぎ足されながらソレラシステムで貯蔵されているワインは、まさに「時間」を尊重するパルメの哲学を体現しています。

長期熟成はパルメの最大の特徴の一つですが、その味わいは、まるで時をかけてきたかのようにフレッシュ。複雑な熟成感と驚くべきフレッシュ感が共存する、時代を超えて受け継がれるシャンパーニュメゾンです。