マルヌの可能性を堪能する、グートルブ・ブイヨ訪問テイスティング
野心的なシャンパーニュ造りで注目を浴びるRMグートルブ・ブイヨのシャンパーニュをいよいよテイスティング。
ソレラシステム(1980年から継ぎ足し続けた原酒)による味わい深さとフレッシュさが印象的でした。
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通常のヴァンクレール(原酒)とは全く異なるソレラシステムによる深い味わい
グートルブ・ブイヨの最大の特徴であるソレラシステム(1980年から継ぎ足し続けた原酒)が生み出す味わい深さは、ヴァン・クレールの比較試飲で明確に感じました。
スタートは2018年産シャルドネのヴァン・クレールから。酸と甘みのバランスが良く、コート・デ・ブラン地区のシャルドネよりも柔らかさがあり、ダムリー村のテロワールを反映しています。続いて2000年〜2018年分のソレラシステムで保管したシャルドネのヴァン・クレール。単一年のものより更に角が取れて丸みがあり複雑。余韻も長く、同じシャルドネでもそのスタイルの差に驚きました。
エレガントなブラン・ド・ブラン CHAMP DE CRAIE
ヴァン・クレールの違いを実感した所で2000年〜2018年分のシャルドネのリザーヴワインから造ったブラン・ド・ブランを試飲しました。 CHAMP DE CRAIEは柑橘類のフレッシュさをしっかりと表現しながらも柔軟さがあり、長い余韻がエレガントな印象を残します。今回試飲したキュヴェはエクストラ・ブリュットでしたが、ドサージュ量は毎回味わいのバランスを確認しながら決めているそうです。
ドメーヌの名刺となるスタンダードキュヴェ Reflets de Riviere
Reflets de Riviereはドメーヌを代表するスタンダード・キュヴェ。ムニエが60%、シャルドネとピノ・ノワールを20%ずつ。2ヴィンテージのワインと1980年から継ぎ足してきたソレラシステムのリザーヴワインを3分の1ずつブレンド。ベースにはしっかりとフルーティーさがあり、シトラス、洋梨のアロマが瑞々しく広がります。同時に上質な熟成感が確かに感じられ、引き締まった酸と共に繊細なスタイルを形作っています。
ピノ主体でバランス良く仕上げた Noir Coteaux
Noir Coteauxは80%ピノ・ノワールに20%シャルドネをアッサンブラージュ。2000年〜2013年分のリザーヴワインを加えています。ピノ・ノワール主体の力強さがあり、ボリューミー。熟した果実の風味に中盤からシャルドネがもたらすミネラル感が横に広がり、オレンジピールのニュアンスが心地よく残ります。豊かで軽快なタッチは幅広いお料理と相性が良さそうです。 バスティアンさん「シャルドネを加える事でフレッシュさを与え、全体のバランスを整えています。」
古樹の赤ワインを使った魅惑的ロゼ Le Ru des Charmes
アッサンブラージュ法で仕上げたロゼ、Le Ru des Charmes。セパージュはムニエ70%にピノ・ノワール、シャルドネを15%ずつ、そこに古樹のムニエから造った6〜8%のヴァン・ルージュをプラス。イチゴやチェリーのアロマに熟れた桃の香りも混じり合い、華やかさがあります。赤い果実の風味をたっぷりと感じ、酸と調和しながら魅惑的なフィニッシュを迎えます。
最良の年のみリリース Louise B 2013
Louise B 2013はピノ・ノワールとシャルドネを半分ずつアッサンブラージュ。最良のヴィンテージにのみリリースする特別なミレジメ。リンゴや桃、アーモンドなど様々なアロマが広がり、果実の純粋さと蜂蜜を思わせる熟成感が緻密に溶け合い均衡を保っています。新鮮なアタックからフレーバーが変化していく様が美しく、繊細に続く余韻も見事。
単一区画の希少キュヴェ Clos des Monnaies
年産本数の少ない希少キュヴェClos des Monnaies 2011はドメーヌ敷地内にある僅か0.3haのクロで育てたムニエとシャルドネを50%ずつブレンド。一番搾り果汁のみを用いて、樽での醸造、熟成を行っています。表現力豊かなアロマはフローラルでフルーティー、そこにブリオッシュのヒントが加わり複雑に展開。酸は細かく、丸みのある味わいをエレガントに支えています。フレッシュな柑橘類の風味がヴァニラやトースト、ドライフルーツのニュアンスを含みながら綺麗な余韻を残します。
バスティアンさん「樽を使っていますが、その影響が強く出るのは好きではないんです。新樽を取り入れるのはベースワインの味わいが強い年にするなど、全体のバランスを常に考えています。キュヴェ本来の味を表現する事を重視しているんです。」
柔軟な完成から生まれる赤ワインとラタフィア
締めくくりはコトー・シャンプノワとラタフィア。La cabine des pisottesと名付けられたコトー・シャンプノワは”Les pisottes”という区画から収穫した樹齢60年以上のムニエから造られています。この古樹のムニエはミルランダージュのような小さな果粒を付け、非常に低収量。その小粒の実は凝縮感があり、シャンパーニュにするよりは赤ワインにする方が向いているとバスティアンさんは語ります。確かにカシスのような濃密なアロマ、ビロードのような滑らかなテクスチャーは優れた赤ワインとして完成していると感じました。樽醸造されたラタフィアは、純粋な甘みとシャープな酸が馴染み、バランスの良さに魅了されました。
独自のフィネス感じる洗練されたブイヨのスタイル
すべてのキュヴェに共通していたのは、フレッシュな果実味と適度な熟成感が均衡を保ち、独自のフィネスを生み出している点。またマロラクティック発酵をブロックする事で、酸が綺麗に残り、エレガントでキレのある味わいを形成していました。 この洗練されたスタイルは、これからも多くのシャンパーニュ・ファンの心を掴むと思います。ヴァレ・ド・ラ・マルヌの新しい魅力を伝えるグートルブ・ブイヨのシャンパーニュを是非お試しください。
樹齢60年を超える超低収量の凝縮したピノ・ムニエに由来するコトー・シャンプノワ。
2000年〜2014年までのソレラシステムでストックされたリザーヴワインを使って醸造されたブラン・ド・ブラン。
1980年〜2014年までのソレラシステムでストックされたリザーヴワインを使って醸造されたスペシャル・キュヴェ。
15ヴィンテージをソレラでストックしたリザーヴワインをベースに醸造された、ドメーヌ唯一のブラン・ド・ブラン。
グートルブ・ブイヨ クロ・デ・モネ 2011【ギフトボックス】
シャンパ−ニュで最も樹齢の古いクロの一つを所有樹齢80年のクロから生まれるレア・シャンパーニュ
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