ノンヴィンテージながら89ヶ月の長い熟成を経て再リリース

メゾンの画一的なスタイルを追求するのではなく、収穫年の個性を最上の形で体現し続けるジャクソンから、キュヴェ#700シリーズ初のノン・ドセとなった#743のデゴルジュマン・タルディフ

「遅い澱引き」という意味のゴルジュマン・タルディフ。#743DTは、澱と共に89ヶ月もの熟成ののち、デゴルジュマンは2024年3月に行われました。

レモンクリームを思わせる甘やかで清涼感のあるアロマ、ビスケットのニュアンス、多層的な味わいを感じ、バニラの余韻がしっとりと続きます。 ジャクソンのグランヴァンとしてのポテンシャルが存分に引き出された、素晴らしい仕上がりとなっています。

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700シリーズ初のノンドゼ。
15番目のマスターピース#743

ベースとなる2015年は、冬から春は全般的に暖かく、雨が多く降り、初夏から８月中旬まで非常に暑く乾燥した天候となりました。８月下旬からは湿度の高い涼しい日と暑く乾燥した日が交互に続き、9月10日に収穫を開始。健全で均質的に完璧に熟し、上質な酸に恵まれた申し分ない品質の、素晴らしいブドウが獲れました。

用いるのは「ラ・キュヴェ」と言われる一番搾り果汁のみ。最初の50Lは埃が多いという理由から使用しません。キュヴェ#734以降は瓶熟期間を１年長くし、最低４年間寝かせてからデゴルジュマン。

キュヴェ#738までは、全体の約30%にヴァン・ド・レゼルヴを使用していましたが、#740以降は全体の20％のみ。
#742、#741、#740、#739、#738、#737、#736等過去に造られた700番シリーズのワインをブレンドし、ノン・フィルター、ノン・ファイニング、ノン・ドサージュで仕上げられています。

革新性の果てに、遂に生まれた『究極形』

ジャクソンの最終ブレンドやドサージュ量は、毎年”完全なブラインド試飲”によって決定します。＃743はこの完全ブラインド試飲において、初めて「ノンドセとする形が最も優れている」という結果をもたらしました。上級キュヴェより熟成期間が短いにも関わらず、ゼロ・ドサージュでも味わいの完成をみた、ということから、まさに究極形となりました。

数字を重ねる毎にシャンパーニュの歴史に刻印されてゆく至高の存在であり続けるため、740の後も革新の歩みを止めることなく、進化への挑戦を続けてきたジャクソン。グレート・ヴィンテージ2015の到来と共に生み出された#743をもって、遂にその究極形が実現した今、再びジャクソンの新たな1ページを開こうとしています。