大手メゾンながら家族経営を続けるドラピエファミリー

コート・デ・バール、ウルヴィル村に位置するドラピエ。
1808年よりこの地でシャンパーニュ造りを始めたドラピエは、現当主ミッシェルで8代目を迎えます。他の大手メゾンとは異なり、常に家族経営を続けている珍しいメゾン。

先代が自社畑比率を高め、ピノ・ノワールの栽培に特化。現当主ミッシェルは有機栽培を導入し、古代品種の復活にも取り組み、現在ドラピエでは、7種全ての品種を栽培しています。

そこへミシェルの2人の息子と娘1人も加わり、ますます活性化するドラピエに注目です。

20年熟成のリキュールを使用したドゥミ・セック

ドラピエが純粋さを求める人の為に造ったというカルト・ドールは、メゾンのスタイルを饒舌に表現しています。コート・デ・バールの個性を最大限に引き出す事を目的にしたキュヴェのため、ピノ・ノワールの比率を年々高めています。

垂直プレスではなく、空気圧で優しくプレスするため、フレッシュさは失われません。自然酵母で2週間低温発酵し、5％だけ木樽で熟成させることで複雑味を与えています。

通常のカルト・ドールがドサージュ7g/Lなのに対し、このドゥミ・セックは32g/L と、かなり多め。 使われるリキュールは品種毎に大樽で20年以上樽熟成されたもので、原材料は自分達のブドウとキビ糖のみが使われています。