近年注目を集めるコート・デ・バール地区のオーブ県で活動する共同組合であるユニオン・オーボワーズ。800名以上の組合員が所属する一大組織から生産されるトップ・ブランドが"ドゥヴォー"です。

元々ドゥヴォーは1846年にジュールとオーギュスト兄弟によって創立されたシャンパーニュ・メゾンでした。ドゥヴォーへ葡萄を供給していたユニオン・オーボワーズがメゾンを引き継ぐ事となったのが1980年代。その後、ユニオン・オーボワーズを代表するシャンパーニュとして大きく発展を遂げました。

"ウルトラ D"はドゥヴォー家へのオマージュが込められたプレスティージュ・キュヴェの一つ。区画別に醸造し、テット・ド・キュヴェ（一番搾り果汁）の最も良い部分を使用しています。ヴァン・ド・レゼルヴを巧みにブレンドし、自家セラーで熟成する事60ヶ月。

穏やかに成熟したアロマは新鮮なオレンジ、白コショウや潮のニュアンスから始まり、焼き菓子のようなほのかに香ばしく甘い香りへと変化します。クリーミーな口当たりでシトラスフルーツの爽やかな風味が広がり、鮮明な酸と適度なミネラリティが繊細に重なります。軽やかなトースト香の後、熟れた果実の余韻が残ります。

かなりの低ドサージュで仕上げられたウルトラ・ブリュット（エクストラ・ブリュット）。シャープなスタイルでありながら心地良いボリューム感、ふくよかさがあり幅広い料理に合わせたくなるガストロノミックな一本です。