シルリーの西に位置する小さなグランクリュ・ピュイジー。
その大部分が大手メゾンの所有となる中、わずか19haと最小の単一畑"レ・プティット・ヴィーニュ"のブドウで醸されたフランソワ・スコンデの新作です。

シルリー村唯一のRMである彼の出身地がこのピュイジー村。シルリーと同様、現在ではあまりスポットを浴びる事のないグランクリュにスコンデは敢えて挑みました。その理由は『何故この平地の飛び地が格付けグラン・クリュなのか？』という問いに対する答えるため。

平均樹齢47年のピノ・ノワール50％とシャルドネ50％。2009年、2010年、2011年のワインをブレンドしています。シルリーよりも若干粘土質が多く、ふくよかなトロピカルフルーツを思わせるリッチな味わい。そこに程良く樽由来のヴァニラの風味が溶け込み、芳醇なスタイルを形成しています。

柔軟でありながら堂々たる存在感。味わう程にグランクリュ・ピュイジーの他にはない魅力を感じる事の出来る貴重な一本です。