一線を画すシャンパン・メゾン

自然と芸術へ愛を共有していたピエール・ニコラ・ペリエとローズ・アデル・ジュエ。
ピエールは植物学にも精通した、優れたワイン生産者で、ローズはノルマンディの商家出身の教養ある女性でした。

2人の結婚から1年後の1811年、他とは一線を画す特別なシャンパン・メゾンを作りたいという想いからメゾン ペリエ・ジュエを設立します。

シャンパーニュ地方の“ゴールデン・トライアングル”

ピエールとローズはシャンパーニュ地方の“ゴールデン・トライアングル”の中枢に位置するコート・デ・ブラン地区を理想的なテロワールと定め、シャルドネ種を栽培。また、最高級クリュの所有者たちとの関係構築に尽力しました。

クラマンやアヴィズに象徴されるコート・デ・ブラン地区は今日、エシュレ・デ・クリュの格付けで99.2%を獲得し、シャンパーニュ地方屈指のブドウ畑のひとつとされています。

シャルドネの本質

自由な精神を重んじる2人は、シャンパン造りにはあまり使われていなかったシャルドネをメゾン ペリエ・ジュエのシグネチャーに選びます。

これが世界的に愛される「複雑かつフローラルなペリエ・ジュエ」の礎を築きました。
彼らのテロワールへのこだわりとシャンパンへの壮大なビジョンがシャンパンの歴史を変えたと言っても過言ではありません。

複雑でフローラルなスタイルとシャルドネ

ペリエ・ジュエのシャンパンには、瞬時に感じとれる独自のスタイルがあります。

香りはメゾンのシグネチャーであるシャルドネ種を主体としたフローラルなフレッシュさとフィネスが感じられ、味わいは最高醸造責任者がテロワールへの豊富な知識を駆使し、ブドウを区画ごとに厳選/組み合わせることによってエレガンスさと調和を生み出し、豊かさと複雑さを実現しています。

また、シャルドネは、ピノ・ノワールとムニエというシャンパン造りに欠かせない2種の赤ワイン用ブドウ種と組み合わすことにより、燦然と輝くような存在感を発揮します。

一方で、ペリエ・ジュエではシャルドネ種だけの純粋な表現として、クラシックなペリエ・ジュエ ブラン・ド・ブランと、ヴィンテージ・シャンパンであるペリエ・ジュエ ベル・エポック ブラン・ド・ブランという2つの単一品種キュヴェを提供しています。

アネモネが咲き誇るシャンパーニュの芸術品

フラッグシップのキュヴェ「ベル・エポック」は、1902年にアール・ヌーヴォーの巨匠エミール・ガレによって描かれました。

自然のしなやかで優美な造形にインスパイアされたアール・ヌーヴォーは、19世紀末のヨーロッパを席巻した芸術運動です。活力にあふれ、創造的な自由は、20世紀の前衛芸術へとつながっていきます。

アール・ヌーヴォーの精神は、自然を再解釈して日常を彩るというもの。それは、解放された自然がもたらすアート・オブ・ザ・ワイルドというメゾン ペリエ・ジュエ独自のビジョンにも通じています。