高い注目を集めるビオディナミの新星

シャンパーニュ地方最南端のオーブ県、ビュシエール・シュル・アルス村。代々農業とブドウ栽培を家業とする家系に生まれたベルトラン・ゴトロ。

彼の豊かな感性を最大限に活かし、エネルギーに満ちたシャンパーニュを作り出すヴェット・エ・ソルベは、ビオディナミを代表するドメーヌとして高い注目を集めています。

1992年に父から畑を受け継いだベルトランは、すぐに有機栽培へと転換。土壌分析の世界的権威であるクロード・ブルギニョンに栽培の教えを乞いながら、1998年からはビオディナミを実践、翌年にはアンセロム・セロスの傍らでシャンパーニュ造りを学びました。

自然に耳を傾け、寄り添うシャンパーニュ造り

4haの自社畑に広がるのは砂ジュラ紀層の土壌。3/4以上がキメリジアン階の斜面、残りが純粋なポートランド階の断片的な地層から成っています。

自作の堆肥を用い、畑を耕すのは重量のかかるトラクターではなく、土に負担のかからない小型耕作機。収穫作業は手摘みで3週間かけて行っています。　

醸造工程では伝統的なコカール製垂直式プレスで圧搾、オーク樽で発酵・熟成。樽はブルゴーニュの生産者から譲り受けたものを使用しています。翌年の春にはマロラクティック発酵が自然発生的に始まります。

出来る限り自然に耳を傾け、寄り添いながら栽培、醸造を進める事で、ベルトランは「生命が宿り、人に喜びを与えることのできるシャンパーニュ」造りを目指しているのです。