シャルドネの聖地コート・デ・ブラン地区の中でもグラン・クリュのみを所有する造り手「リルベール」
シャンパーニュの都ランスから南に車で50分のクラマン村にあるメゾンを訪問します。

量より質。樹齢の古い凝縮したブドウ

樹齢は平均45年（大手メゾンは樹齢25年程度）古い区画は現当主の父が植えたもので樹齢80年にもなります。

樹齢の高い区画は収量は減りますが凝縮したブドウが得られます。こちらはほとんどがミレジメに使われます。量より質のスタイルなので古木を大切にします。

完全無農薬を目指し、既に新しい区画では除草剤無しで栽培されています。

キュヴェはブラン・ド・ブラン一筋

造られるシャンパーニュはシンプルに3種類。スタンダードなN.V.と更に上質なN.V.に加えてミレジメの３種類のみです。シャルドネのみ所有のため全てブラン・ド・ブランとなります。

ブリュット グラン・クリュ

メゾンの顔となるスタンダードなN.V.は凝縮した果実味としっかりとした骨格、硬質なミネラルが特徴的です。クラマン村のブドウからは柑橘系の香り（若いうちはグレープフルーツで熟成するとオレンジ）シュイィ村とオワリィ村の比較的穏やかなミネラルを持つブドウがバランス良く調合されています。

ブリュット　ぺルル　グラン・クリュ

N.V.の上級にあたるペルルは、ミネラルとドライな味わいが特徴です。一般的に6気圧のところ4気圧で造られています。クラマン村の古くからの伝統として気圧が低いものが造られていて、力強さと優しさが調和しています。

ブリュット・グラン・クリュ クラマン 2009

ミレジメに使われるブドウは樹齢およそ80年。きれいな酸があり、とても長い余韻がありました。 リルベールは長く熟成出来るワインを届けたいので酸が重要だと言います。 熟成が進むとしっかりと焼いたトーストのような香りと高級なな焼き芋の蜜のような甘い香りがしました。余韻がとても長く、古木由来のブドウの質の高さが感じられます。