100％グランクリュ、ブラン・ド・ブランの妙手

18世紀半ばからクラマン村に居を構えるリルベール家。自社畑すべてがコート・デ・ブラン地区のグランクリュという非常に珍しいRM生産者です。本拠地クラマンに加えてシュイィ、オワリーの3つの村に合計3.5haの畑を所有。

クラマン最良の区画で育てられる平均樹齢80年のシャルドネは、リルベールが誇るプレスティージュ・キュヴェでその偉大さを惜しみなく発揮しています。

区画に合わせて細分化した収穫、発酵・熟成も畑の個性を活かした別々の醸造を行っています。またリザーヴワインを重視し、50％〜60％と高比率でブレンド。2年分のヴィンテージ・ワインを加える事で味わいを安定させ、全体のバランスを整えています。

クレマン・ド・クラマンを現代に伝える

かつて”クレマン・ド・クラマン”と呼ばれたクラマン村の伝統的な弱発泡性ワインを現代に伝えるリルベール。通常のシャンパーニュが6気圧以上の所を4気圧とガス圧を低くすることで、クラマンの魅力でもあるクリーミーな口当たりをより繊細に表現しています。

現在、”クレマン・ド・クラマン”の表記は禁止されており、きめ細かい泡の様子を真珠になぞらえて”キュヴェ・ペルル”として発売しています。

家族3人による丁寧なシャンパーニュ造り

5代目当主ベルトランと妻、セミリタイア中である父親の3人だけでシャンパーニュ造りを行っており、年間生産量は僅か28,000本。家族だけの丁寧な手仕事が、キュヴェの独自性と格別の味わいを生み出しているのです。

職人気質のベルトランは次のように語っています。『毎朝4,000本のルミアージュを行う。機械でも味は変わらないけれど、手作業が伝統。その時間は自分にとって幸せな時間だ。』