新世代女性グローワーの誕生

モンターニュ・ド・ランス最南端の村、セルミエに本拠を置く新世代の女性グローワー、ペリンヌ・フレヌ。子供の頃から父親のブドウ栽培を手伝ってきた彼女は、2019年の父の引退を機に、若干29歳で家業を受け継ぐ決断をしました。

ブドウ栽培の情熱と知識を受け継いだペリンヌは、家業に新しい風を吹かせたいという想いから、父とは異なる独自のプロジェクトとして、自分名義でのセルミエのテロワールを最大限に反映させたシャンパーニュ造りを始めます。

畑はビオロジックに転換、より自然な栽培方法へと進化できるように日々試行錯誤が行われています。現在は栽培ブドウの2/3はメゾンに売却し、その年の厳選した最上の出来の1/3の収穫ブドウのみをドメーヌで醸造しているこだわりです。

セルミエ最上のブドウ100％で造るデビューキュヴェ

キュヴェ名である’’サルマット’’はフランス語で、セルミエの住民のことを呼ぶ言葉で、毎年セルミエのブドウ100％で造られることから、セルミエに住む人々へのオマージュとして名付けられました。

平均樹齢45年のブドウをブレンド比率の割合で一緒にダイレクトプレス、リザーブワインにはペリンヌの父が2017年からソレラでストックしてきたものを23％ブレンドしています。
自然に清澄を行い、発酵にはホウロウタンクを使用。マロラクティック発酵は行わず、ステンレスタンクで澱の上で10ヶ月間熟成。

SO2は圧搾時とアルコール発酵後に必要最小限添加しますが、その後の工程では無添加。ティラージュは、ベースワインにサトウキビを混ぜて撹拌した自家製リキュール、ドサージュには凝縮したブドウ果汁（MCR）を使用するなど、醸造もより自然な形で行われています。

最新鋭女性グローワーが手掛ける、セルミエの人々や父、畑への愛がたくさん詰まったこだわりの1本です。

ドサージュ MCR2g/L。
ティラージュ2021年7月。デゴルジュマン2022年12月。
総生産量4,776本