グランクリュ・シルリーにおいて、シルリー産100％のシャンパーニュを造り出す孤高のドメーヌ、フランソワ・スコンデ。
その昔上流階級の人々を魅了した"シルリー・ムスー"の再現に情熱を注ぐ異色の存在です。

娘Claire（クレール）と息子Xavier（グザヴィエ）の名前を足したキュヴェ、"Clavier（クラヴィエ）"。
スタンダード・キュヴェ"シルリー ブリュット"の逆のセパージュ比率で構成されており、シャルドネが多め。シルリー村はモンターニュ・ド・ランス地区にありながら、シャルドネも多く栽培。大手メゾンもアッサンブラージュ用に使用しているという高い品質を誇ります。

柑橘類、リンゴのアロマに確かなブリオッシュのニュアンス。口に含むと膨らみのある果実味に、爽やかな酸が調和した非常にバランスの良い味わい。ドサージュは8g/l、微かに残る甘さが心地良く感じられます。

"Clavier（クラヴィエ）"にはフランス語で"鍵盤"の意味もあり、エチケットに描かれたピアノの画がそれを物語っています。
寡黙な職人フランソワ・スコンデの意外な遊び心が利いた逸品です。