ルクレール・ブリアン来日レポート
ビオディナミ栽培の代表的生産者たちの醸造コンサルタントとして、シャンパーニュを進化させてきた奇才エルヴェ・ジェスタンの集大成的メゾン「ルクレール・ブリアン」
今回は、エルヴェ・ジェスタン氏と営業部長のピエール・ベダンジェ氏が来日。
エルヴェ・ジェスタンが天才・奇才として高い評価を受ける醸造とは。
そしてルクレール・ブリアンとはどういうメゾンなのか。セミナーの内容をお届けします。
自然派・区画の概念をもたらしたメゾン「ルクレール・ブリアン」
最初にメゾンの歴史や概要をご紹介させていただきます。
ルクレール家が1872年にキュミエール村で、数ヘクタールの畑と共に設立しました。
4代目当主ベルトラン・ルクレールは、シャンパーニュ地方全体にとっても非常に重要な人物です。
初めてシャンパーニュ地方にオーガニックという概念をもたらし、60年代からいわゆる有機農法をしていました。
そしてシャンパーニュ地方に区画という概念を持ち込んだ人でもあります。
ブレンドが主流の地方、そして60年代70年代は収穫量を上げるための化学農薬が爆発的に市場に出回った年です。
その時代に身を置きながらブレンドせずに区画のもの、ビンテージのものを造り、さらにオーガニックで造るなど、時代とは真逆のことをしました。
5代目となる息子のパスカルはシャンパーニュで初めてビオディナミ農法を試した人物です。残念ながら2010年に突然この世を去ってしまいました。
小さい会社なのでシャンパーニュ地方でありがちな大きいグループに飲み込まれるという状況になりかねませんでした。
2012年にエルヴェ・ジェスタンを含む四人がこの会社を購入、再構築のための出資をしました。
スタッフ、スタイル、醸造所などを一新し、先代までのルクレール・ブリアンの遺産を活かしながら会社に新しい命を吹き込みました。
エルヴェ・ジェスタンとビオディナミ
ワインというのは文明の中で非常に古い存在で、霊的なもの、スピリチュアルなものとのコンタクトが非常に多いです。
ビオディナミに関しては若い頃から色々な興味を持っていたのですが、公式に説明されること、科学的に説明されることを見ていても、中にはこの現象は説明のつかないということがいっぱいあるということを感じていました。
大学の時は生化学や微生物学などを勉強したのですが、最初ワイン作りを始めた時には、いわゆる農薬を使った普通のやり方で始めました。 科学的な勉強をたくさんしたので科学的アプローチで作り始めたわけですが、そうするととても美味しいワインが作れました。 しかし、このやり方ではグランヴァンと呼ばれる最高のワインは作れないとすぐに感じました。
このグランヴァンはどう定義するか大変難しいことです。 人生の中で飲んだことを忘れないようなもの、そして深いエモーション感動などが生まれてそれが湧き上がってくるようなもの。 私はこう考えています。
飲んだ時にそれを飲むためなら地球の果てから飛んできてでも飲みたい、自分の人生に爪痕残すようなものがグランヴァンと呼べるのではないでしょうか。
例えばドメーヌ・ルロワのワインは私たちと同じように仕事をしている、というよりも私たちが彼女のように仕事をしていると感じるくらい自然に近いところで仕事をしている人だと感じています。
私が心の奥深いところで感じているものを彼女は具体化、具現化してると思っていますので私は彼女が本当に尊敬に値する人だと思っています 。
グランヴァンを作るためにはワインを通してすべての自然の中に含まれてる様子を最大限に活かしてあげることが重要だと考えています。 ビオディナミというのは一番自然に近く解釈して自然の言っていることを具現化するのに一番適当なやり方ではないかと思いました。
今ではビオディナミに関する農業や栽培の本というのは100冊ぐらい世の中に出てると思います。しかしビオディナミに関する「醸造」の本は一冊も出てないです。
ですので、醸造に携わるうえで私は自力でたくさんの仕事を研究しなければなりませんでした。
私ができた一つの事は、自分のメンタリティを使うのではなく自分の感性センシビリティを使うということで、自然がワインを通して何を語りかけたいのかということを理解することです。
私たちが何をしようと思っているかと言うと、最終的に飲んだ人が何かとても良い状態になるように、ポジティブなものをもたらすということを望んで作っています。
奇才エルヴェ・ジェスタンのシャンパーニュ造り
物理学者が考案したレシェールアンテナで、ワインのエネルギーを測っています。
ドサージュの際にも、ワインと砂糖のレゾナンス共鳴を見まして、アンテナが動いたら砂糖が必要、動かなければ十分に入っているのでいらないということです。
それに加えて砂糖でもいろんな種類があるので必要でもこんなお砂糖はいらないよというものをワイン押し付けるわけにはいかないです。
ワインにリスペクトがあるなら自分は何を求めているのかを聞いてあげて、ワインがこの砂糖はオッケーと言ったならワインとこの砂糖の間の共鳴が機能している証明ですので加えます。
共鳴レゾナンスはルクレール・ブリアンでシャンパーニュを作るにあたって大切なことで、ワインに行うことがポジティブなことなのか、より高みに至ることができるのかということがわかります。
棒が動くと頭の中で数を数えます、棒が私の中のカウンターを追いかけていき、私が数えた数がシャンパーニュにとって良い数だとそこで棒が動くのが止まります。
止まったところの数はワインにとって良いこと間違いないということになります、それは私の決定ではなくてワインの返事自然の返事だからです。
ステンレスタンクを使う時には用心が必要でまずアース線のようなもので土と繋ぐことが必要です。
そしてステンレスタンクと言ってもその形はいろいろですのでその醸造する場所においてどのような形がいいかを考えないといけません。
ワインは地球の土の中にある磁気とのつながりというものがありますのでタンクの中にあっても地球の磁気との関係があるということを忘れてはいけないということです。
特に木樽は空気とのふれあいというのがありますがステンレスタンクは密閉容器になってしまいますので空気とのふれあいはないです。
最終的にはアッサンブラージュをするということで木樽で作ったものテラコッタで作ったものステンレスタンク作ったものををどう配分でアッサンブラージュするかということになります。
それが何を意味してるかと言うと宇宙のつながりと地球とのつながりを忘れてはいけないということで、どういった塩梅で繋がりが一番うまく表現できるかということです。
エルヴェ・ジェスタンのシャンパーニュ造りは非常に難解ですが、感性を最大限に使った唯一無二のシャンパーニュが生み出されています。
多くの代表的な自然派シャンパーニュの造り手が支持する天才エルヴェにしか造れないシャンパーニュをぜひお楽しみ下さい。
ずか0.6hの単一畑のシャルドネから100%木樽発酵によって造られた生産本数3000本の希少なブラン・ド・ブランです。
ルクレール・ブリアン ル・クロ・デ・トロワ・クロシェール 2014
伝説的なコンサルタント、エルヴェ・ジェスタン氏が造るクリーミーでエレガントな、ミネラル感に溢れたブラン・ド・ブラン。
伝説的なコンサルタント、エルヴェ・ジェスタン氏が造るフレッシュで綺麗な酸味のガストロノミックなシャンパーニュ。
≪数量限定≫ルクレール・ブリアン アビス 2013 【ギフトボックス】
奇才エルヴェ・ジェスタン氏が造るブルターニュの海底で熟成させた2013年ヴィンテージ・シャンパーニュ。
ルクレール・ブリアン エクストラ・ブリュット プルミエ・クリュ
2013年ヴィンテージが主体で"キュヴェ・クラシック"シリーズのひとつでやさしい酸味が特徴的なエレガントなシャンパーニュです。
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