総生産1,451本。トリスタン・イエストが自らの好みとスタイルを反映させたドメーヌのエントリーキュヴェ

ヴァレ・ド・ラ・マルヌのトレルー・シュール・マルヌ村で、1981年に設立、1992年より元詰めを始めたRM。現当主のトリスタン・イエストは、複数のドメーヌで研鑽を積んだ後、2001年に家業に参画。2003年からは、自身の名前をブランド名に、シャンパーニュを造っています。

10種類以上のキュヴェを造っていますが、生産量はごくわずか。各区画ごとや、種類ごとに分けて醸造し、長期熟成することで、それぞれのテロワールを表現しています。

「レ・ヴィーニュ・ド・トレルー」は、フランス語でドメーヌの本拠地である「トレルー・シュール・マルヌのブドウ」を意味したエントリー・キュヴェ。ピノ・ノワールとムニエのブレンドで、ヴァレ・ド・ラ・マルヌらしいムニエの魅力を前面に押し出しています。

2019年を主体に、2011年から続くソレラ方式によるリザーブワインを35%使用することで熟成感がプラス。ティラージュは2020年、50カ月以上のシュール・リー熟成を経て2024年10月にデゴルジュされました。ワインの苦みを和らげるため、そして、ワインに粘土土壌に由来する膨らみをもたらすために必要と選択されたドサージュは2.66g/Lと控えめに行いました。

ムニエは、魅力的なアロマと熟度と複雑さを、そしてピノ・ノワールは、骨格と⾧命さをワインにもたらしてくれます。トリスタン・イエストが自らの好みとスタイルを反映させた、ヴァレ・ド・ラ・マルヌを体現する一本です。