総生産わずか432本。「おじいちゃんの古木」を意味する、家族の歴史とテロワールが息づく特別な1本

モンターニュ・ド・ランス地区の西側に位置するエキュイユ村に拠点を置くRM。自由でナチュラルな感性を持ったミレニアル世代のグローワー、ガスパール・ブロシェが当主を務めます。

ルナール ヴィエイユ・ヴィーニュ・ド・ペペ「Tome I（トーム・アン）」は、エキュイユ村のリュー・ディ「レ・クロワ・ド・バ」から誕生した、初ヴィンテージとなるリューディ・キュヴェ。1959年に当主ガスパールの祖父が植えた古木のピノ・ノワールを使用する、0.47haの特別な区画です。南南東向きの畑はシルトと砂質土壌が特徴で、古木ならではの力強い実りをもたらします。

2020年のブドウを手摘みで収穫し、古樽で野生酵母による自発的発酵。醸造添加物は一切不使用で、SO2も圧搾時に最小限にとどめ、その後は無添加。マロラクティック発酵は行わず、そのまま樽熟成。無清澄・無濾過で瓶内二次発酵に移り、王冠ではなくコルクを用いてマチュラシオン・シュールリーを実施。熟成後は手作業のルミュアージュを経て、2023年1月、ビオディナミカレンダーの果実の日にデゴルジュされました。ドサージュを一切加えないブリュット・ナチュールに仕上げられています。

エチケットに描かれたキツネは、この畑に生息する動物に由来し、“Vieilles Vignes de Pépé（おじいちゃんの古木）”の名が語るように、家族の歴史とテロワールが息づく特別な1本です。