初ヴィンテージからフランス国内で高評価の注目の生産者

ビオロジック、およびビオディナミによる畑の栽培管理会社を営んでいたステファニーとジュリアンが、2012年にスタートしたメゾン「ラ・パルセル」。

畑はマルヌ渓谷西部に特有の、斜度40度にも達する真南向き急斜面の1983年植樹のピノ・ムニエ100％のわずか0.4haでビオディナミ栽培（2015年に認証取得）を行っています。2016年コニジ村に0.3ha、2021年シエリー村に0.2ha畑を買い足しましたが、自社畑は1haにも満たない規模です。

プレパラートも畑の周囲に生える草花を収穫し自家製。肥料も、自ら飼育する山羊の排せつ物から自家製しており、2015年には古代品種アルバンヌとプティ・メリエも、ピノ・グリと共に栽培開始し、その成果も期待されています。

自社生産の歴史は浅いですが、栽培管理会社時代に20年以上、ビオロジック生産者との交流を重ねた知見が映る、真っ直ぐで、エレガント、ミネラル豊かなシャンパーニュは、初ヴィンテージからフランス国内で高く評価された注目の生産者です。

メゾンを象徴するキュヴェ

ラ・カペラは、ピノ・ムニエのみで造られる希少シャンパーニュ。1983年植樹の樹齢を持つブドウを使用し、南〜南西向きの急斜面、粘土石灰質土壌の40aほどの区画から収穫します。ブドウは木樽で発酵後、8〜11ヵ月間じっくりと熟成され、ノンドサージュならではの純粋で引き締まった味わいを生み出します。

「カペラ」は星の名であるとともにラテン語で「子ヤギ」を意味し、メゾンが大切に飼うヤギたちを象徴しています。高低差120mに及ぶ特異なテロワールが個性豊かな表情を与え、豊潤さとミネラル感を併せ持つ、唯一無二の一本です。