最高のシャンパーニュを造るための最高の畑

1864年、アルフレッド・グラシアン氏は23歳の時にエペルネにこのメゾンを設立。10年後、アルベール・ジャン・メイエ氏という新しいビジネスパートナーを見出します。その後、アルベール・ジャン・メイエ氏の子孫たちは、創業者であるアルフレッド・グラシアン氏のワイン造りに対する哲学を引き継ぎ、醸造所を発展させました。

長期栽培契約を約65のブドウ栽培農家と結んでおり、これは、約55ha分にも及びます。テロワールはブドウの品質に多大な影響を与え、最高級のブドウが取れる「グラン・クリュ」、それに次ぐ、「プルミエ・クリュ」は、どのシャンパーニュ・メゾンにとっても奪い合いになるほど希少なものです。

シャンパーニュ造りに重要なことは、優良なブドウ栽培農家との関係を強化し、最高品質のブドウを確保することです。アルフレッド・グラシアンでは、出来上がったワインを栽培農家とともに試飲して品質のチェックを行うなど、品質の向上にも余年がありません。

そのように磨かれた最高の畑からは最高のブドウが収穫され、そのブドウが最高のシャンパーニュとなるのです。

すべてのベースワインを樽で醗酵・熟成

すべてのベースワインを樽で醗酵・熟成させる数少ない生産者で、1,000以上の旧樽(5年使用の228L樽)を所有しています。シャブリの生産者から5年以上使用された樽を購入し、毎年丁寧なメンテナンスを行いながら、12〜20年近くまで使用します。

ブドウ農家、そして畑ごとに醗酵・樽熟成を行い、20〜23度で約15日間旧樽にて醗酵、その後6ヶ月間シュール・リーの状態で樽熟成を行います。ただし、バトナージュおよびマロラクティック醗酵は一切行いません。

手作業の工程から生まれる「旨味のある酸」

本来シャンパーニュに求められる「旨味のある酸」を大切にしており、ルミュアージュも含めて工程はすべて手作業で行います。

樽醗酵・樽熟成を行うことにより、ミクロ・オキシダイゼーションが行われ、適度な酸化により、ワインに円熟さを与え、また抗酸化作用も発生します。極微量の空気とふれあい「旨味のある酸」が「旨味のある柔らかい酸」に変わるのです。

また、あえてヴァン・ド・レゼルヴを少なめにアッサンブラージュ(15％程度)しています。そうすることでヴィンテージ・シャンパーニュのような味わいとなり、常に素晴らしい品質のシャンパーニュが出来上がります。