大手メゾンにブドウを供給していたRM

ダンジャン家は代々ブドウ栽培家の家系で、以前はモエ・エ・シャンドンやマムといった大手メゾンへとブドウを供給していましたが、1947年にブドウの販売を止め、一部のブドウを自らのシャンパーニュを創るために残すことを決めます。

もともとが大手メゾンから請われる程高品質なブドウだったため、作られたシャンパーニュも評価が高く、次第に顧客が付いてきました。

チャレンジ精神旺盛な農法

ダンジャン家では、リュット・レゾネの一種である「同化農法（環境に合わせて各種の対処を行う農法）」を採用。人工合成された化学薬品は使用せず、自然由来の薬剤を必要とされる最低限の量を使用しています。

ジャンルにこだわらず、良いものは取り入れる、チャレンジ精神が旺盛なのもこのメゾンの特徴で、最近の新しい成果は、畑にまく肥料を変えたこと。

ある海藻の成分が樹木の抵抗力をあげる、との研究結果を知り、その海藻を使った自然素材の肥料を作り、早速畑で実践しています。

最大級の家族経営ドメーヌ

創始者のPaul Danginは5人の息子たちとともに娘の夫Jean-Marie Faysがドメーヌに参画したことで、その夫の名前からDangin-Faysを立ち上げました。

現在14人がドメーヌに携わっており、Paul Danginから始まったドメーヌはシャンパーニュでも最大級の家族経営ドメーヌの一つとなっています。

世代を超えて受け継がれるスタンダードレンジと革新的なシャンパーニュを造るためのレンジの2つのラインナップで構成されているのもこのドメーヌの特徴です。