たった2メゾンだけが実践する製法MAG[マグ]とは
今回、A.R.ルノーブルより”MAG“の名称が付いた2キュヴェが新発売。
この”MAG“の特徴は、複雑味を損なうことなく、フレッシュ感と若々しさを引き出しているといいます。
シャンパーニュの中でも、ボランジェ社とルノーブルのたった2メゾンのみが実践する“MAG”=マグナムボトルを使った製法について、ルノーブル当主アントワンヌより紹介して頂きます。
新製法[MAG]の発想へ至ったリザーヴワインへのこだわり
まず、A.R.ルノーブルは1920年に設立して以来、完全な家族経営を続けてきた数少ないメゾンのひとつです。 経営者に意見される事がないため、柔軟なシャンパーニュ造りが可能になります。
ルノーブルのシャンパーニュは、樽由来の酸化を感じられます。酸化のニュアンスが付きすぎないように5000リットルのフードル(大樽)も使用しています。
しかし近年では、徐々に早くなってきた収穫時期の影響でブドウの酸が減り、フレッシュ感を得るためにリスクを感じるようになってきました。
そこで、2010年に大きな決断をします。
マグナムボトルを使用したリザーヴワインの保存のメリット
今までの容器に追加して“マグナムボトル”でリザーヴワインを保存することを、2010年に発案しました。
マグナムボトルに8gの砂糖と酵母を追加し、ボトルの中で軽く二次発酵させます。二酸化炭素が発生し、中のワインが二酸化炭素によって守られる状態になります。
コルク栓と留め金で栓をすることで、微量にゆっくりと酸化・熟成していきます。
フレッシュ感、若々しさがあり、それでいて複雑味を犠牲にしないリザーヴワインが出来上がります。
しかし、マグナムボトルによるリザーヴワインの管理はほとんどクレイジーなものと言えます。毎年一本ずつ開栓して新たに詰める作業を繰り返さなければならないためです。
とても大変な作業なので、現在はボランジェ社とルノーブルの2社のみが実践しています。
熟成を経て今回ようやく新発売となった“MAG14”
4年かけてゆっくりと熟成し、2014年にようやくリザーヴワインとして使用出来る状態になりました。従来のステンレスタンクと木樽のリザーヴワインと混ぜて使用します。
そして2018年にキュヴェ・アンタンス MAG14と、ブラン・ド・ブラン シュイィ MAG14として発売できるようになりました。
毎年リザーヴワインは詰めているので、来年のキュヴェはMAG15となります。
従来のキュヴェとMAGの比較試飲
アンタンスMAG14
まずは従来のアンタンスから、ルノーブルらしい蜜のような甘い風味が特徴的なキュヴェです。アンタンス マグ14では、さらにフレッシュ感・繊細さが増しています。口に含んで少し経ってから余韻の長さ、繊細さがより感じられました。
グラン・クリュ・シュイィ ブラン・ド・ブラン MAG14
次に特級シュイィ村100%のブラン・ド・ブラン。シュイィ村のシャルドネは、コート・デ・ブラン地区の中でも特別クリーミーです。
シュイィ村の特徴が出ているキュヴェで、芳醇でクリーミー。トースト香やバターの香りがあります。マグ14との差はニュアンス。繊細さが増した。フレッシュで力強さがある。
アペリティフとしても最高ですが、ぜひ食卓で美食と共に。余韻も長く味の持続性がとても長いためです。
よりルノーブルらしく
「Magは革命のようなものではなく、料理自体は完成していて、そこに自分ならではのスパイスを少し加えたようなイメージです。」
ルノーブルの特徴は、樽由来のまろやかさとなめらかであること。泡をまず感じられるような造りではありません。そして綺麗な酸、蜜のような味わいです。
熟成の到達点で販売しているので、購入後はすぐにルノーブルを堪能できます。
営業日のご案内
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