1910年植樹のブドウを持つ特級アヴィズ村のRM

特級アヴィズ村で代々栽培農家を営んできたブリュン・セルヴネイ。
1933年にRM(レコルタン・マニピュラン）としてシャンパーニュ造りを開始します。

畑はアヴィズを中心に、クラマン、オジェ、マンシーに広がっており、シャルドネ主体にピノ系品種も栽培されています。

栽培家としての歴史があるだけに、樹齢50年を超える古樹の区画を多数所有しており、最も古いブドウの植樹年は1910年にまで遡ります。

人の手の介入を最小限に留めたワイン造り

「コート・デ・ブランの真髄であるミネラル感、フィネスそして気品をワインに表現する」ことを哲学に、人の手を加えるのは最小限に留めたワイン造りを行っています。

特にビオロジックを目指しているわけではないものの、畑を耕し、畝と畝の間は緑で覆うなど、ブドウが深く根を伸ばし、土地のミネラルを吸い上げられるよう環境を整えています。

ステンレスタンクを用いたアルコール発酵やベースワインの保存、マロラクティック発酵は避けるなど、堅牢でミネラリーなアヴィズのありのままの個性を引きたてることに専念しており、2010年にセラーを新設したおかげで、その信念をより深く追求することが可能となりました。

クラシックなアヴィズの魅力溢れるシャンパーニュ造りのお手本

北はクラマン、南はオジェに境界を接するアヴィズは、名実ともにコート・デ・ブランを代表するグランクリュ。アグラパールやジャック・セロス等、数多くの優れた造り手を擁し、ベレムナイトの化石が堆積した白亜の土壌により、太く切れ込む酸と強いミネラルを備えた骨太なエレガンスが特徴のワインが生まれます。

ブリュン・セルヴネイは、個人客や地元のレストランにのみ販売していた時期が長かったため、同コミューンの他の生産者に比べれば知名度は低めですが、クラシックなアヴィズの魅力溢れるシャンパーニュを生む、お手本ともいえる造り手です。