広い視野でドメーヌを成長させる有望の若手醸造家

このドメーヌは、ガスパール・ペテルスが、ブドウ栽培農家の娘ドゥエ女史と結婚したことにより、1858年からブドウ栽培専業農家として始まりました。

シャンパーニュの元詰め販売は、戦争から帰還した息子ルイ・ジョセフと孫のカミーユが、1919年、「カミーユ・ペテルス」のブランド名で、レコルタン・マニピュランとして始めました。

現在は4代目1970年生まれのロドルフが引き継いでいます。ロドルフは著名な醸造家ジャック・ペテルス氏(ヴーヴ・クリコの元醸造長)を叔父に持ち、とても恵まれた環境で育ちました。コンサルタントなどの仕事も経験した彼は、幅広い視野でドメーヌを大きく成長させることを期待されている有望な若手醸造家です。また、2006年からジャック・ペテルス氏もブレンディングに関わっています。

家族が代々守ってきたシャルドネの誇り

栽培は100%シャルドネ、平均樹齢は35年で、65年を超える老木もあります。10年以上リュット・リゾネ(非常に厳密な減農薬農法)を行い、4通りの栽培を行っています。

ロドルフはマス・セレクション(代々引き継がれてきた自分の畑で、時間をかけて優良な株を選定。それを苗木として使用する方法。)にこだわっています。

ロドルフは「シャルドネはひとつではない」と語ります。代々ペテルス家が守ってきた「様々な特徴を持つシャルドネ種」を引き継ぎ、マス・セレクションにより栽培を行うことは、「シャンパーニュの歴史と誇り」「ペテルス家代々のメモリー」を守ることであり、これにより一層味わいに複雑味が加わり最高のシャンパーニュが造れると言います。