ヴァレ・ド・ラ・マルヌの土壌を追求

フランク・パスカルはヴァレ・ド・ラ・マルヌ、マルヌ川の右岸の小さな村に拠点を構えるレコルタン・マニピュラン。

「傾斜の多いこの地でビオディナミに挑戦するのは大変な事。1人が作業できるのはせいぜい1ha最終的に隣人より60%も費用がかかってしまう」、しかし彼にとって理想のシャンパーニュを造るためにはビオディナミ農法は欠かすことが出来ませんでした。表土のすぐ下にチョーク層が広がるモンターニュ・ド・ランスとは異なり、ここはシレックス・石炭・粘土の混ざる土壌。ブドウ樹が地下のミネラル分を十分に吸収する為には地中深くまで根を伸ばさなくてはならないが、通常のブドウ栽培では表土に含まれる粘土が一定量の水分を保持するために根が浅いところで成長してしまいます。

故にこの一帯から造られるのはミネラル感に欠けるやや重たいシャンパーニュになってしまいます。そこでブドウ樹をより活性化させ地中深く根を伸ばすため、そして「ミネラルと酸のバランスのとれた繊細なシャンパーニュ」だけを造るためにたどり着いた農法がビオディナミでした。

辿りついた答えはビオディナミ

フランク・パスカルはグラン・ゼコール出身の工業博士号を持つエリート。交通事故でなくなった兄に代わり1994年から地元に戻りワイン造りに携わりましたが、直後に自らが使っている農薬の危険性に気が付き、1998年からは除草剤や除虫剤など一切の農薬の使用を中止し、ビオロジック農法を取り入れましたが、彼が求める畑の変化が表れず、満足する結果が出ませんでした。

そこでビオディナミ先駆者のフランソワ・ブシェに直接教えを請いました。結果としてビオロジックとビオディナミを比べるとビオディナミの畑の方が土壌がブドウ樹のバランスが良くなり、ワインの味わいはより純粋で明確に、ヨードやミネラルも豊富に感じられるようになり、彼の辿りついた答えはビオディナミとなりました。

亜硫酸無添加への挑戦

2010年以降は完全にビオディナミへの転向は済みましたが、次に彼が追及するのは亜硫酸無添加シャンパーニュ造り。ビオディナミに転換して土壌とブドウ樹のバランスが良くなったからこそ亜硫酸無添加にも耐えられるシャンパーニュが造れると言います。

同じ樽で仕上げても亜硫酸添加のワインの方が樽香が付きやすく、彼の目指す純粋且つ素性のはっきりとしたワインに樽香は不要であるため、亜硫酸無添加への挑戦は続きます。

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