旨味と酸を両立できる希少な産地リリー・ラ・モンターニュ村の名手

ランスのすぐ南東に位置する一級格付けのリリー・ラ・モンターニュ村に拠点を構えるアンリ・ショーヴェ。
リリー・ラ・モンターニュ村は北向き斜面が多く、日照量が多すぎないため、ピノ・ノワール特有のコクのある旨味と、美しい酸がそれぞれ高い次元で両立できる類稀な産地です。

この特徴を最大限に活かしたブドウから造り出されるアンリ・ショーヴェのシャンパーニュは、リリー・ラ・モンターニュの名手と称される職人的なRMの象徴とも言えます。

スタンダード・キュヴェこそハウスの顔

上質のブドウを産出するプルミエクリュ中心の村々の生産者は「グランクリュの名前に胡坐をかいている奴らには絶対負けないぞ」という職人のプライドから、衝撃的なシャンパーニュを多く造り出しています。

これらの地域の生産者は、3品種をブレンドする習慣が根強く、ブラン・ド・ノワールをことごとくプレステージ・キュヴェにしてしまうという傾向があるなかで、アンリ・ショーヴェは、

「特定のキュヴェ、プレスティージュ”だけ”が美味しいなど、あってはならない。この地域はピノ・ノワールとピノ・ムニエの名産地であるからこそ、スタンダード・キュヴェにしなければならない」

という信念を持ち、ピノ・ノワールの繊細さと酸味がシャープに広がる軽快な味わいのスタンダード・キュヴェを造り出しています。